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『kawara1913』は、渋田瓦工場の公式オンラインストアです。

渋田瓦工場は、筑後平野から有明海へ流れる筑後川下流域に位置する福岡県久留米市城島町にあります。

城島町の瓦づくりは、有馬氏による久留米藩のはじまりとともに約400年前に始まりました。原料となる粘土がとれ、焼くための薪も得やすく、筑後川を利用する水路により舟で容易に運ぶことができたため瓦産地として発展し、最盛期には150軒の瓦製造業者がつくった瓦が長崎や広島にまで運ばれました。

城島瓦は、粘土で形をつくり、乾かし、約1000度のガス窯で焼いた後、窯の火を止めて煙でいぶします。いぶすことで表面に炭素が付着し柔らかい光沢をもつ銀色になるため、いぶし瓦と呼ばれます。

渋田瓦工場はいぶし用の大型ガス窯をもつ窯元で、3代目の渋田良一が屋根瓦や鬼面瓦などをつくっています。鬼面などの造形は鬼師と呼ばれる職人の市川卓司さんがつくる原型から型をとってつくります。屋根瓦の需要が減るなか、渋田さんは鬼面の置物や壁面タイルなどの新しいかたちで、城島瓦のいぶし銀の魅力を伝えています。